小説家になるには

小説で新人賞を獲るのが小説家になる一番の近道!受賞に必須な9要素

小説家になろうとする人間がまず最初に志すのは、各文学賞の新人賞を獲ること!だと思います。

それで正解ですw

なんといっても新人賞を獲るのが小説家になる一番の近道です。

一昔前までは、知人のツテとか、編集部への持ち込みとかあったようですが、編集者は非常に忙しい人種なので、今の時代では嫌われます。

そもそも新人発掘のためにキチンと新人賞を設けているのですから、素直にそちらに応募しましょう。

なお、長期戦でも構わない、もしくは、最後まで書きつづけるのが難しいというダイナレイタイプの方は、「小説家になろう!」サイトに長編を投稿して、評価とポイントを稼いで、ジャンル別ランキングで月間1位とか年間1位とか獲れれば、出版社の方からオファーをいただけるかもしれません。

かなり博打ですがw

ちなみに同サイトで複数の新人賞の募集もありますので、(タグに応募する新人賞名を入れるだけ!簡単!)自分の作風にあった賞があるなら、ぜひそちらに応募してみましょう。

あと、すでに書き上げた作品があって、選考結果を半年や1年も待っていられない!早く出版してマネタイズしたい!という方は、自分で電子書籍を出版するというのもアリです。

この場合のおすすめは、やっぱり Amazon Kindle ですかね。

自分で表紙や挿絵を用意したり、解説文つくったり、税金関連の少々煩雑な手続きが最初にありますが、Kindle オンリーで出版するならロイヤリティー70%で自動集客してくれるんですから、やらない手はないと思います。

ちなみに、普通の商業出版のロイヤリティーは10%前後です。(売れっ子か否かで変動します)

ですが、この手法は作品が一定水準に達している場合に限り有効ですので、自信のないあなたは、まずは新人賞に応募しましょう。

とうことで、最短で新人賞を受賞するために必須な9つの要素をお伝えします!

これを読まずに闇雲に書いて、初心者がやりがちな落とし穴に填まってしまったら最後、あなたが新人賞を獲れる確率は限りなくゼロに近くなります。

ぜひこの記事を読んで、落とし穴を回避して、最短で新人賞を獲ってください。

今回のトピックス

  • 小説で新人賞を獲るために必要な9つの要素!受賞したいなら差別化戦略!
  • 小説家になる一番の近道はやっぱり新人賞を獲ること!傾向と対策

小説で新人賞を獲るために必要な9つの要素!受賞したいなら差別化戦略!

その1 今までに書かれたことのない物語

前回記事でも書きましたが、新人賞の投稿作品に一番必要な要素は、かつてなく斬新珍しく、選考委員にとって未知の世界の物語であることです。

すでに書かれたことのある物語は新人賞では書いてはいけません。全捨てしましょう!

特に編集者は異常に類似品を嫌う傾向があります。

なぜでしょうか?

それは、読者が今までにない新しい物語を求めているからです。

想像してみてください。

読めども読めども、どれもこれも似たり寄ったりのストーリー。いつかどこかで読んだお話。それ以上そのジャンルの本を読もうとあなたなら思いますか?

ダイナレイは「小説を読もう!」サイトで「異世界転生・転移モノ」や、いわゆる「悪役令嬢モノ」と呼ばれるジャンルをひたすら読みまくった時期がありますが、どれもこれも似たり寄ったりなので、さすがに飽きてしまい、絶賛距離を置いていますw

どうしても先が読めてしまいますからね。もはや読む価値がないのです。

出版はビジネスですから、本が売れなくては意味がありません。

今までにない新しい物語を書きましょう。

その2 大きな物語

身近でちんまりした半径3メートルのお話は、純文学小説ならありですが、エンターテイメント小説では致命的です。

スケールの大きさ、広がりがあってこそ、ハラハラドキドキわくわくの楽しい冒険物語になり得るのです。

テーマとして見た時には、人間全体にかかわるもの、普遍的なテーマを選択すると、物語が膨らみます。

大きな物語を書きましょう。

その3 斬新な切り口

ダイナレイラボでは至る所でテンプレ記事を展開していますが、構造自体は神話や民話から拝借しても、物語を語る際の切り口(視点)は自分独自のモノでなくてはならないことは幾度となくお伝えしてきました。

新しいモノやオリジナリティーというものは、古くからあるものを独自の視点で切り取ったり、今まで組み合わせたことのないもの同士を組み合わせて、新たな視座を獲得するモノです。

古くからあるモノを独自の視点で切り取りましょう。

その4 読者の心を動かし、期待を裏切る(予定調和は御法度)

読者を感動させることこそが小説の使命だと言っていいと思います。

読者の胸に衝撃を与える。

読者の想像を超える(期待を裏切る)。

新人賞に限っては、予定調和は御法度です。未知の物語でなくてはなりません。

最後は、いかに読者の頭に余韻を残せるか。

選考委員の記憶に残る衝撃的な作品でなければいけません。

その5 魅力的な登場人物

平凡な人物を主人公に持ってくると、なかなか物語は駆動しません。

登場人物はそれぞれ魅力ある人物に仕上げましょう。

  • 性格づけは大袈裟に
  • 行動とセリフに意外性を
  • いくつかの特徴を肥大化(身体的・性格的に)

アニメキャラではなく、リアルな人間を描くことを忘れずに!

その6 冒頭5ページで事件を起こせ

エンターテイメントでは冒頭から読者を物語世界に引きずり込み、最後までつかんで離さないことが大事です。

まずは、主人公をいきなり事件に放り込みましょう。

そうすれば、読者は主人公に感情移入して物語に没入しやすくなります。

もちろん、読者を引き込めるなら他の手法でも構いませんが、冒頭から事件のまっただ中に主人公ごと読者を放り込むのが一番自然な形で物語世界に引き込めますよ。

その7 話に緩急をつけ、最後まで読ませるジェットコースターを目指せ

最初がジェットコースターの急落から始まったら、今度は穏やかな上り坂にしてあげると読者がホッと一息つけます。

緩急をつけることで、よりストーリーのコントラストがくっきりと浮かび上がり、読者の心に深い印象を残します。

そして、新人賞の場合は、どんでん返しは3回くり返しましょう!

すると、百戦錬磨の選考委員もさすがに度肝を抜かれますw

その8 情景描写と心理描写は五感をフルに使って書こう

新人作家が抜けやすいのが、情景描写と心理描写です。

ついつい地の文では説明に走り、会話文ばかり書き連ねて情景描写を忘れますw

そして、何と言っても小説の醍醐味は心理描写ですから、情景描写と会話の合間を縫って、心理描写も事細かに書き込みましょう。

ただし、何事もバランスが大事ですので、過不足なく、五感をフル活用して書きましょう。

その9 わかりやすい文章 自然な流れを意識しよう

これも過去記事で書きましたが、とにかく誤字脱字がない、わかりやすい文章を書くことは、前提条件です。

読者に読解の負担をかけてはいけません。

読みにくい、わかりづらい、と思われたら最後、9割方の読者はその先を読んではくれません。

また、世界観や情景はストーリーの中に溶け込ませて、スラスラと読んで情景が読者の頭の中に浮かぶような自然な構成の文章を目指しましょう。

小説家になる一番の近道は新人賞を獲ること!その傾向と対策

出版社が新人賞を設けて新人をデビューさせるのは、受賞歴が新人作家の箔づけになるからですね。

特に江戸川乱歩賞のような推理小説の登竜門のような賞は、受賞したというだけでミステリー愛好家にほぼ無条件で買ってもらえます。

このように、何の実績もない新人が出版という大海に船出するには、○○賞受賞!という肩書きが必須です。

肩書きがないと、有象無象の本の波に呑まれて、二度と浮かび上がってこられないなんてことになりかねません。

なので、新人賞は獲りましょう。

プロの小説家になるなら、新人賞は獲ってあたりまえですから、ここすらクリアできなかったら、とても文筆業で食べていくことはできません。

でも、大丈夫です。

正しく努力すれば、新人賞を獲ることはそんなに難しくありません。

あれ?前回記事の荻野目悠樹先生の言うことと違うじゃん?と思われたかもしれませんが、ダイナレイは荻野目先生ではないので、あえて言います。

正しく努力すれば、東大受験と同じくらいの難易度で受賞は可能です。

要するに、目指す新人賞の傾向と対策を練って勉強して書きまくれば数年で可能だということですね。

あ、ガクッとズッコケましたかw

そんなに難しくはないとは言っても、それくらいには難しいですw

でも、荻野目先生が言うほど難しくないよん。

正しく努力すれば。

では、正しい努力とは何ぞや?ということですが、まずは過去の受賞作品と選評にはくまなく目を通し、受賞作の傾向をつかみます。

だいたい賞ごとに受賞しやすい作風みたいなのがありますので、それをつかみましょう。

そして選考委員の選評から、選考委員がどのような観点で作品を見て評価しているのかをつかみます。

ようは、ニーズをつかんで、それにマッチした作品を書くということですね。

これだけですw

あ、新人賞を獲るために必要な9つの要素を忘れずに入れてくださいね!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サラッと簡単に説明しましたが、本当はもっともっと奥深い世界ですので、時間を掛けてひとつひとつ勉強していただけたらな~とは思います。

でも、あんまり書く前に勉強しすぎると書けなくなってしまうので、ほどほどなところで切り上げて、どんどん作品を書いてください。

とにかく、小説家修業は、読んで読んで読みまくって(隙間で調べて)書いて書いて書きまくるこれに尽きます。

なので、もしあなたが書きたい物語を胸の内に秘めているなら、サッサと書いてしまいましょう。

書いてみて、これはニーズにマッチしないと思ったら、「小説家になろう!」サイトに投稿するか、丁寧に仕舞って、傾向と対策を練って次の作品に取りかかりましょう。

新人賞は差別化戦略!ですよ~。

あなたのご健闘を心からお祈りしています。

それでは、今回はこれにて終了。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ダイナレイ