なんだか全世界の小説家志望者を敵に回してしまいそうなタイトル(汗)ですが、別にライバルを蹴落とそうwとか思ってこの記事を書いているワケではありませんよ!
誤解しないでください!!
ただ、あまりにも安易に小説家を志す人が多すぎて、小説家ってそんなに簡単になれる職業じゃないし、かといって、本当に書きたい物語がある人には、難しそうだからって最初から諦めてほしくはない職業なんですよ。
なので、
本当の小説家というものは、小説家になりたいとか何とか言う前に物語を書き出している!
っていう、動かしがたい現実のお話を通じて、小説家という職業がどんなものなのかお伝えできたらな~って思ってこの記事を書いてます。
そりゃ、小説書くのは誰でもできますから。
誰だって、下手でも練習すればそこそこの絵を描くことはできるのと一緒です。
ルールさえ覚えて練習すれば、バスケットボールだってサッカーだってそれなりにできるのと一緒なのです。
でも、そのアマチュアからプロになるにあたり、稼ぎつづけるための技術というよりマインドの部分が全然別物なんですよ。
要するに、書きたいもの伝えたいことがないのに小説家になろうというのは無理があるっていう、あたりまえのお話ですね。
あたりまえなんだけど、Yahoo!知恵袋とか見てると、ここがわかっていない人が多すぎるのです。
だってさ、野球嫌いなんだけど年棒が高いからプロ野球選手になりたいです!っていう人、います?
普通に考えたらもうちょっと好きなサッカー選手にしようとか、儲からないけど心底好きなバスケットボール選手になろう!ってなふうに、なりませんか?
小説家の場合、本読まないは、イコール小説が嫌いと言っているも同然ですよ。
なのに、何でか知らないけど小説家志望者だけは普段本読まないけど小説家になりたいんですとか平気で言ってしまうんですよ。
それ、野球の試合を見たこともないし、ルールもまったく知らないけれど、スポーツでお金稼げるからプロ野球選手になりたいんです!って言っているのと同レベルですからね?
小説家になる人間はさっさと書き出している
基本的にダイナレイラボでは「誰でも学んでトレーニングを積めば小説は書けるようになるよ☆」というスタンスでブログを書いています。
けどね、これを読んでいるあなたも薄々感づいてはいると思うのですが、世の中には小説を書く天才のような人がいて、そして割とそのような人間はけっこうな数いたりして、編集部が新人賞で求めるのはそのような天才と呼ばれる部類の人間であって、凡人が苦節十年超、必死こいて勉強してトレーニングしてこねくり回して書き上げた珠玉の一篇より、天才があっという間の思いつきでサラサラーっと書き上げた物語を求めていたりするのです。
でも、そんなこと言ってたら、じゃあ天才しか小説家になれないのか!って急いで切れる人がいるかもしれないので慌てて言いますけど、そんなことないのは現実をよく見ればわかりますよね。
しつこいようですが、スポーツ選手と一緒なんですよ。
天才だって努力しなければプロとしては通用しないし、凡人は努力の天才みたいにならないとプロとしては生き残れない。
だから当然、努力型の職業作家もいますよ。
でもね、いまでこそビジネスで売れる作品を狙って書く作家さんも、一番最初は心の内から書きたい物語があったはずなんですよ。
というか、書きたくて堪らない衝動があって、書きたい物語がすでにあって、いざ書き出してみてどうにも思うように書けないし、表現もできない、という躓きを得て、国語的な勉強だったり、物語論を学んだりし始めるものだと思うのです。
決して、「人の下で働くのが嫌だから」とか、「元手が掛からずに儲かるビジネスだから」とか、「ラクそうだから」とか「他にできそうなことがないから」などという動機で始めたりしないものなのです。
なぜって、小説というのは、どんなに取り繕っても、その人の全人生、全人格、全才能が隠しようもなく滲み出てしまうものなので、ラクそうだと思って始めたらエラい目に遭わされる職業だからですよw
小説家への道は茨道ですよ。
書きたい物語がないのに小説家になりたいとか言っている自分がいたら疑問を持とう!
書きたい物語がない。
すでに物語を書き出していない。
もしその状態で小説家になりたいんだったら、なんで小説家になろうと思ったのか、徹底的に自問自答した方がいいですよ。
99.9999%の確率で、あなたは小説家になりたいわけではないので。
ここでいくら物語力&国語力を磨いても、まあ、そこそこどの分野でも役立つ能力なので無駄にはなりませんが、本来やるべきあなた自身の道に割くべき時間が大幅に削られてしまいます。
かく言うダイナレイも、書きたい物語はたくさんあれど、どれもこれも書き上げられないので、ホントは小説家になりたいわけではないのではないかと思い、だいぶ前に一度諦めて主婦業に徹しましたw
ですが、懲りずにまだ小説家になろうサイトで連載しているあたり、やっぱり小説が好きで、書くのも好きだから、物語を最後まで練り上げる構成力やストーリーテリングの力が足りないだけだったんだって気がつきました。
実際、小説書くこと止めたら、他にやりたいことが何もないんですよw
もし余命1ヶ月を宣告されたら何をするだろう?
終活でまずやりたいことは何だろう?
って考えてみたら、
書きかけの小説を書き上げること!しか出てこなかったんですw
趣味の本を読むことも最近飽きてきてしまって(活字中毒だったのに!)、むしろ読むより書きたい、創作したいとなってしまったんです。
そしてまた、ブログの世界に戻ってきたわけです。
まあ、ダイナレイはプロじゃないんで、エラそうなことは言えませんが、少なくとも一読者の立場として、言いたいです。
伝えたいものが何もナイ空虚なストーリーを誰が楽しめるんだー!!
だー!!(エコー)
って、叫びたいw
技巧だけで作られた物語は、張りぼてです。金メッキです。
共感も感動も呼びません。
ですから、魂込めて書きたい物語がないなら、小説家はあなたの天職ではありません。
好きでもないのに毎日毎日パソコンに向かって4~6時間も文章を打ち込めますか?
しかも、本が売れなければ次の注文はないですし、一発屋で終わるのは芸人だけではなく、小説家のほとんどがそうです。
そんな不安定でプレッシャー強烈な環境で、毎日毎日パソコンカタカタしてられますか?
好きでも正直ツラい職業ですよ。
なので、ダイナレイは最初は小説家だけでやっていこうと思わないで、兼業作家をおすすめします。
実は、兼業をおすすめするプロ作家は多いですよ。
生計は別の手段で立てて、小説は副業というか、ライフワークというスタンスがちょうどいいと思います。
大切なのは、小説を書くことを心の底から楽しむこと。
書く人が楽しくなかったら、読む人はちっとも楽しくないですよ。
ぜひ楽しんで面白い物語を書いてください。
まとめ
結局何が言いたいかっていうと、タイトル通り「本当に小説家になる人間はなりたいと言う前に書き出している」という事実です。
あなたが小説家になりたいとして、まだ一行も小説を書いていないのだったら、スタートラインにすら立てていない現状をしっかり自覚すべきです。
でも、冒頭でも言いましたが、誤解しないでください!
ここまで読んできて、それでもやっぱり小説家になりたいんだと思うのだったら、決して諦めないでください。
道のりは長いし、高確率で茨道なんだけれども、覚悟さえ決めて進んでいけば、きっと道は開けます。
そのための羅針盤マニュアルをダイナレイは書いてます。
いま仮にあなたに書きたいことがないんだったら、書きたいことをまず見つけるために読書の大海原に漕ぎだしましょう。
ブログの最初の記事でも書きましたが、文章読本の類いはほとんど読む必要はありません。
それよりも、あなたが心から感動できる小説をまずは1冊、探してください。
その過程で必ずあなたが書きたいことが見つかるはずです。
書きたいことが見つかったら、どうして自分はこれを書きたいんだろうって、また自問自答してください。
自分の中を深く掘ってください。
そこにあなただけの魂のカケラとでも言うべき物語の原石が眠っているはずです。
それを、ダイナレイラボのマニュアルを活用して磨いて光り輝かせましょう!
あなたの渾身の一作を世の中の誰かが必ず待っていますから!!